手紙6「ちゃんと伝わってるから、大丈夫ですよ」(安達充)

9月1日(土)のアーティストフォーラム2018まであと少し。

ライブ当日まで、「なぜ自分がアーティストフォーラムをやるのか?」ということについて、

たった一人に向けての手紙形式で綴っていきたいと思います。


 

安達充です。覚えてますでしょうか?

もう15年も前のことになるので、覚えていなくても不思議ではないですが。

2004年11月に開催した人生2回目のワンマンライブ、あなたが休憩時間にくれた手紙のこと、僕はずっと忘れていません。

 

あの時は、その2か月前に開催した人生初のライブが大成功となり、自信に満ち溢れていました。

予定していた準備が間に合わず、それでもあらゆることが想定以上に上手くいって、結果として最高のライブを創ることができたファーストライブ。

「準備ナシでこれくらい出来るということは、しっかり準備したら、自分にはもっと凄いライブが出来るに違いない!」

 

そう思って、とっても計画的に準備を進めた2回目のライブ。

MC原稿もすべて書き終え、リハーサルも何度も重ねて、万全の体勢で当日を迎えました。

ところが、ライブ前半で、「あれ?何か違うぞ…」と、ものすごい違和感を感じたんです。

 

会場とつながっている感じがしない。

一人で話して、一人で歌っている気がする。

何一つ伝わってないんじゃないだろうか。

 

でも、なんとかしようと力めば力むほど、空回り。

お客さんの前では平然としながらも、内心ではガックリと肩を落として控え室に戻りました。

『後半、どうしよう・・・』ステージに立つのが、怖くなりました。

 

そんな時に、スタッフの一人が、あなたからの手紙を持ってきてくれたのでした。

——ちゃんと伝わってるから、大丈夫ですよ。
  肩の力を抜いて、いつもの安達さんらしく。——-

その瞬間、何か自分の中で張り詰めていたものが一気にゆるみました。

 

そうか。やっぱり今日の自分は、自分らしくなかったんだ。

お客さんは全部、気づいてる。

ただ一人、僕だけが自分に出来る以上の何かをしようと懸命に一人相撲をとっていたんだ。

 

お客さんが観たいのは、「上手くやろうとする僕」じゃなくて「僕らしいステージ」じゃないか。

そう思って、後半のMC原稿をその場で捨てて、再びステージに立つことができました。

用意したものではなく、その場で生まれるものに従った結果、たくさんの拍手に包まれながら感動のフィナーレで幕を閉じることができました。

 

あなたはきっと、「事前に用意したものより、その場で生まれるものの方が、人の心に響く」という本質を知っていたのですね。

そして、その大事なことを「それじゃ伝わりませんよ!」という言い方ではなく「ちゃんと伝わってるから、大丈夫ですよ」という表現で諭してくれたことに感謝します。

年齢的には僕の方が先輩だけれど、精神的にはあなたの方が遥かに色々なものが見えていたんだろうな、と思っています。

 

あれから15年経って、僕の活動も大きく変化して、今では色々な音楽歴の人と一緒にステージに立つようになりました。

初めてステージに立つとき、2度目にステージに立つとき…それぞれにつまづきやすいポイントがあり、そこで気づくべき学びがあることを、僕は教えてもらいました。

そのことに本人が気づけるように、その人その人に合った伝え方で伝えていくのが、今の僕の役目だと思っています。

 

アーティストフォーラム、いつか聴きに来てもらえたらうれしいです。

形式は変わっても、15年前から変わっていない「僕らしいステージ」を観せられると思いますので、楽しみにしていてください。

自分に出来る以上の何かをするのではなく、自分らしくあることを、これからも大事にしていきますね。

#アーティストフォーラムまであと37日

アーティストフォーラム2018、9月1日(土)大田文化の森ホールにて開催決定!
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アーティストフォーラムとは?(初めての方へ)

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