ライブレポート②~1人目 増田 浩佑さん(テーマカラー・緑)~

1人目 増田 浩佑さん(テーマカラー・緑)

安達さんの話の後、いよいよ一人目の登場です。

1人目は、緑色の八分丈のパンツを履いた優しそうな男性です。

(アーティストフォーラムでは、安達さんを含めたアーティスト7人が、虹の「赤・オレンジ・黄色・緑・青・藍・紫」を一色ずつ担当し、衣装にその色を取り入れています。増田さんもそのために緑のパンツを履いていました)

増田さんは、確かに見るからに癒し系なのですが、自分で「癒しのスマイルメーカー」と言うところで笑いが起きます。

でも、そこで笑ったのも、「まっすん」と声を掛けたのも、前の方に座っている増田さんのお友達でした。今年は出演者に声援を送る人も多く、それも会場を温かい雰囲気にします。

アーティストフォーラムの一人一人の舞台は、
・その人の簡単な生い立ち~現在が分かるスライド
・「テーマソング」以外の曲を披露
・安達さんとの掛け合い(「僕との最初の出会いは……だったよね」みたいな軽い感じの)
・照明が暗くなって、歌う人が一人で、自分の人生について数分語る
・人生のテーマソングを熱唱
・「歌ってみての感想は?」という安達さんの質問に答えて、退出
という流れで構成されています。

増田さんが一曲目に歌ったのは、スキマスイッチの『全力少年』でした。

私はスキマスイッチが『全力少年』をライブで歌っているのを聴いて、泣いた経験があります。なので正直、一般の人が歌っているのを聴いて、感動できるんだろうか、とちょっと思いました。

でも、増田さんの『全力少年』は、最初ゆったりとしたバラード調というのか、オリジナルとは違う入り方で、心をつかまれました。

オリジナルのようなリズムの良さはないけれど、その分、じわりじわりと増田さんの想いが伝わってくるような歌い方。

途中でテンポが変わり、オリジナルに近いアップテンポな感じにもなるのですが、それもまたしっかりと感情が入った歌い方でした。

もちろんスキマスイッチが歌うのとは違いますが、でもその分、増田さんが自分の経験を通して感じた「怯えてたら何も生まれない」「よどんだ景色に答えを見つけ出すのはもう止めだ!」が伝わってきました。

一曲目のあと、軽いトークをはさんで、人生のテーマソング披露に移ります。

最初に増田さんを紹介したスライドには、
「いつも親の顔色を窺い、人に人生を決められて生きてきた。
そんな自分に個性なんてあるのか、と自信が持てずにいた」
というようなことが書かれていました。

私はそのスライドを見たとき、正直、「なんか普通だなぁ」と感じました。
(去年のアーティストフォーラムには、壮絶な経験をしてきた人が多かったのもあり)

自分自身、似たような部分があるし、「半分以上の人はそんなふうに思いながら人生を生きているんじゃないか」と思ったからです。

でも、曲を聴いてその考えは改めました!

確かに同じような人生を生き、同じように感じて暮らしている人は多いかもしれない。でも、多くの人がその殻を破れずにいるなかで、増田さんはもがきながら、殻を打ち破ったんだ、ということがものすごく伝わってきたのです。

そのリアルな葛藤、もがきが増田さんが作った歌詞からまっすぐに伝わってきて、胸を打たれました。

「怖いんだよ 見られるのは
でも その全部が僕なんだ」
という、ありのままの肯定。

そして、
「そのときどき 選んで今がある
 自分で人生をつくってる
 主人公は僕」
という、選択への肯定。

たとえ親に言われてやったのだって、怒られないように選んだのだって、それだって立派な自分の「選択」なんじゃないかという「開き直り」に似た叫びに、すがすがしさを感じました。

元気をもらえたステージでした。

続く

次は、ライブレポート③~2人目 中島 直子さん(テーマカラー・黄色)~

文:遊部香さん
写真:真島由佳里さん

返信する

*
*
* (公開されません)

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。